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ニューノーマルで生まれた弊害⁉リモハラとは

2021 年 4 月 1 日 | お役立ちコラム | コメントは受け付けていません。

コロナ禍が1年以上続き、新しい生活様式が定着しつつあります。その中のひとつが、リモートワークです。通勤の必要がなく、電車での密の状態を避けることができるというメリットがある中、リモートという遠隔でのパワハラやセクハラが増加してきており、「リモハラ」という言葉も生まれ、社会問題となっています。

そこで、リモハラとは?どのようなことが起こっているのか?その対策などを見ていきましょう。

 

◆リモハラとは

 

リモハラとは、リモートワークハラスメントの略語です。リモートを通じて起きるハラスメントであり、オンライン上で行われるセクハラやパワハラのことを指します。新型コロナウイルスの流行により、各企業がリモートワークを取り入れるようになったことで、リモハラが増加しているといわれています。

 

◆なぜリモートワークでハラスメントが起きるのか

 

リモートワークを自宅で行っているという人が多くいることでしょう。たとえば、自宅からオンライン会議に出席すると、出勤している時には見えないプライベートな空間が見えることがあります。これにより、仕事とプライベートの区別がつきにくくなってしまい、上司がプライベートについて言及して、セクハラにつながりやすくなります。また、部下が自宅で仕事をしていると、上司は部下が実際に何をやっているか見えにくいと感じることもあるでしょう。そのため、仕事状況を逐次チェックするような行動をとってしまい、パワハラにつながりやすくなります。

 

◆リモハラの具体例

 

実際にどのようなリモハラが起こっているのでしょうか。いくつか具体例をご紹介します。

 

セクハラ的な行為

・部屋の中に置いてあるものや、その日の化粧についてなど、プライベートに関する質問をされる

・室内の様子や、全身の服装を見せるように強要される

・特に用事がないのに、ふたりきりでのオンライン会議の開催や通話を求められる

・自宅の場所を聞き出そうとしたり、部屋を見て個人情報を見つけたりしようとする

 

パワハラ的な行為

・仕事をしているかどうか何度も確認されたり、休み時間であってもWEBカメラをオンにすることを強要されたりする

・時間外でもチャット等に反応するように強要する

・業務に関係のないところで、時間の使い方や行動などに指示をされる

・残業が多すぎるといって申請を認めない

 

といったこともあります。

 

◆リモハラが起きないために

 

上司としては、リモートワークによるコミュニケーション不足を補おうとなるべく会話をしようとしたり、見えないからこそきちんと管理しようとしたりと、責任感から起こす行動もあるかもしれません。しかし、受ける側が不快に思ったり、嫌だと感じたりすると、それはハラスメントにあたってしまう可能性があります。まずは、ハラスメントをしない、という意識を持つことが大事です。特に、プライベートなことは口にしないことや、明確に仕事の管理方法を整えておく必要もあるでしょう。

また、モラハラを受けないための工夫も必要でしょう。たとえば、プライベートな空間が見えないように、オンライン会議ではバーチャルの壁紙を使う、私的な話は一切しないようにする、就業時間中は早めの返事を心がけ、休み時間や就業時間後は対応しないなど、プライベートの時間をきちんと分けることをアピールするのも手でしょう。

 

いかがでしたか?リモートワークが普及し、新型コロナウイルス拡大防止の対策になっていますが、それが新たな「リモハラ」はというハラスメントを生む原因となってしまっています。ハラスメントは、受けた側がどう感じるかが重要です。リモートワークを取り入れている企業は、リモハラについて考えてみてはいかがでしょうか。

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