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日本は世界有数の地震大国。明日にもどこかで大地震が起こる可能性は否定で
きません。先日の「防災の日」には地域や学校でも防災訓練が行われたのでは
ないでしょうか。今回は、地震に対する備えの中でも“事前の情報共有”を中
心にお話したいと思います。
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【防災会議を開き、情報共有を】
地震に対する物質的な準備も大切ですが、まずは家族で情報を共有しておくこ
とが第一です。年に一度は防災会議を開いて話し合いをするようにしましょう。
☆役割分担を決めておく
地震が発生したときの身の守り方はもちろんですが、揺れが収まった後のそれ
ぞれの役割分担を決めておきましょう。出火防止や消火、避難経路の確保、窓
や玄関の開放、非常持ち出し袋の確保、ペットがいる場合にはペットの避難準
備など、地震発生時にはやるべきことがたくさんあります。時間帯によって在
宅状況も変わりますので、複数のパターンでシミュレーションしておきましょ
う。
☆連絡方法の確認
家族が離れ離れで被災した場合を想定して、互いの安否確認方法を決めておき
ます。NTTの災害伝言ダイヤル(171)や携帯電話の災害用伝言板サービスなど
の利用方法を確認しておきましょう。
☆集合場所を決めておく
日中地震が発生した場合は家族がバラバラになる可能性が高まります。
いざというときの自宅以外の集合場所(避難場所)を決めておきましょう。
【避難経路を考えておく】
大地震が起こると、屋内から屋外に避難するのも困難な場合があります。
また、玄関の扉が開かなくなる可能性もあるので、外へ脱出するための複数の
方法を想定しておきます。部屋の出入口周辺に大きな家具を置くのは避け、一
戸建ての場合、二階以上から脱出するための避難はしごを準備しましょう。
次に、自宅から地域の避難場所までの経路を確認します。川べりや高層建築が
多い場所など、地震時には危険なルートもあるので注意が必要です。
家族揃って実際に歩きながら確認するのがベストでしょう。
【寝室の備えは入念に!】
就寝中に大地震が発生した場合、倒れてくる家具から逃げることは不可能です。
寝室には背の高い家具や倒れやすいものを置くのは避けましょう。
特に、就寝時の頭上にものが落ちてこない配置にしましょう。
枕元には懐中電灯、携帯ラジオ、携帯電話などを用意しておきます。
避難時に怪我をしないよう、厚手の靴下やスリッパもそばに置いておくとよい
でしょう。視力が悪い人は眼鏡も手の届く場所に置いておきます。
就寝中は最も無防備なため危険度も高くなります。少しでも安全を確保するた
め、寝室は常にすっきりと整理し、必要なものだけを置くようにしましょう。
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これからの時期は台風シーズンでもあり、暴風や集中豪雨による被害の可能性
もあります。どんな災害と直面した場合でも、被害を最小限に抑えるのは落ち
着いた適切な行動です。そのためにも日ごろから正しい知識を身に付け、いざ
というときに備えましょう。
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